衝突体の生成シミュレーションの一例
衝突装置が作動して射出される衝突体は、「爆発成形技術」を応用しています。
質量約5kgの爆薬の爆轟によって銅製のライナーが変形しながら飛翔し、球体状の衝突体を形成します。この時の衝突体の飛翔速度は2,000m/sに達します。
「はやぶさ2」は2014年12月に打ち上げられた小惑星探査機です。
「はやぶさ2」が目指すのは、小惑星「1999JU3」という有機物や水を多く含んでいることが期待されている小惑星です。「はやぶさ2」では、世界初のチャレンジとして、小惑星の表面に人工のクレーターを形成して小惑星内部の石や砂のサンプルを採取することを試みます。
日本工機は、衝突体を形成するための
「衝突装置/爆薬系」の開発に参画しています。
「衝突装置」とは「はやぶさ2」に搭載される小惑星表面に人工のクレーターを形成するための装置です。探査機から衝突装置が分離されて、小惑星の上空で作動して金属の衝突体を小惑星に撃ち込みます。